製品概要
新世代のフィルム出力システム
DITR 4401 フィルムとTRENDSETTER イメージャ(フィルムオプション付)を組み合わせたサーマルフィルムシステムは、デジタルシステムならではのすぐれた安定性と高い繰り返し精度で、高品質なフィルム出力を実現します。
品質と生産性の向上を同時に実現するDITR 4401フィルム
DITR 4401 フィルムは、感光膜面をマット加工したサーマルアブレーションタイプのドライフィルムで、TRENDSETTER およびFLEXCEL NX イメージャでの露光に最適です。感度レンジが赤外波長領域にあるため、取り扱いも簡単です。 SQUAREspot による露光で卓越したパフォーマンスを発揮し、シャープでハード、かつクリーンな網点で、フルレンジ(1 ~99%)での正確なトーン再現が可能です。銀塩フィルムと比較しても、露光量の過不足や現像処理といったアナログ的な変動要素に一切影響されることなく、常に安定した諧調再現を提供します。また厚みのあるベース面と現像処理を行わないことから、高い繰り返し精度を実現しています。現像工程で排出される廃液や銀回収の手間も必要ない、環境にやさしいシステムです。
SQUAREspot サーマル イメージング技術を採用
高い信頼性を誇るTRENDSETTER イメージャ
TRENDSETTER は、SQUAREspot サーマル イメージング技術を採用したプレートセッターです。フィルムオプションを搭載することでDITR 4401 フィルムの出力が可能になり、CTP / CTF 兼用システムとしての運用が可能になります。レーザースポットはスクエア(四角)で、デジタルならではの安定した露光が行えます。また、オートフォーカス機能を搭載しているため、感光面への正確な露光が行え、フリンジのないシャープな網点、露光抜けのない網点が形成できます。さらに自動現像機が不要なため、設置スペースに制限がなく、作業性にもすぐれています。プレート出力の場合もSONORA プロセスフリープレートを利用すれば、現像工程は一切必要はありません。
様々なアナログ製版工程に対応
最大200 線までの印刷解像度に対応したDITR 4401 フィルムは、アナログPS 版やスクリーン製版、樹脂凸版、フレキソ製版などフィルムを必要とする様々な製版分野で活用できます。また表面をマット加工してあるため、液状フレキソ製版だけでなく、従来のフレキソプレートの製版にも対応できます。
製品仕様
DITR 4401 フィルム(マット / 6.5 ミル)
ベースフィルム | 約165μmポリエステル ベース、感光層側にマット層を形成 | ||
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解像度 | 最大200 線 | ||
最大濃度 | UV 透過濃度3.5 以上、可視濃度2.0 以上 | ||
メディアサイズ | 350 × 500mm (40 枚入) 460 × 660mm (40 枚入) 591 × 794mm (30 枚入) 600 × 750mm (40 枚入) 762 × 762mm (40 枚入) |
794 × 794mm (30 枚入) 750 × 1,000mm (40 枚入) 838 × 1,123mm (20 枚入) 1,097 × 1,554mm (60 枚入) 1,283 × 2,062mm (40 枚入) |
780 × 1,123mm (40枚入) 780 × 1,280mm(60枚入) 980 × 1,380mm(40枚入) |
安全性 | UV カット蛍光灯下で取り扱い可能 | ||
特記事項 | ・感光膜面の素材が樹脂主体で、一般の銀塩フィルムとは異なります。 ・溶剤を含むクリーナーやオペークは、膜面にダメージを与える場合があります。 ・傷に対する耐性が使用環境により異なりますので、事前テストをお勧めします。 |
TRENDSETTER
イメージャ | TRENDSETTER Q400 |
TRENDSETTER Q800 |
TRENDSETTER Q1600 |
TRENDSETTER Q2400 |
TRENDSETTER Q3600 |
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テクノロジー | 830nm赤外線レーザーダイオード、SQUAREspot サーマルイメージング | ||||
出力解像度 | 2,400dpi / 200lpi | ||||
スクリーニング | Maxtone(スクリーニング生成にはPRINERGY ワークフローシステムが必要) | ||||
対応フィルムサイズ | 最小350 × 500mm 最大794 × 794mm |
最小 350 × 500mm 最大 838 × 1,123mm |
最小 600 × 750mm 最大1,097 × 1,554mm |
最小 600 × 750mm 最大1,097 × 1,554mm |
最小 600 × 750mm 最大1,283 × 2,062mm |
対応プレートサイズ | 最小215 × 300mm 最大990 × 838mm |
最小 215 × 300mm 最大1,143 × 838mm |
最小 394 × 394mm 最大1,325 × 1,630mm |
最小 394 × 394mm 最大1,422 × 1,804mm |
最小 394 × 394mm 最大1,600 × 2,083mm |
生産性 | 17 枚/時 (600 × 750mm) |
10 枚/時 (838 × 1,123mm) |
5 枚/時 (1,097 × 1,554mm) |
2.5 枚/時 (1,097 × 1,554mm) |
2 枚/時 (1,097 × 1,554mm) 1.5 枚/時 (1,283 × 2,062mm) |
接続ワークフローシステム | Xpo TIFF Downloader ソフトウェア PRINERGY ワークフローシステム |
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外形寸法* (幅×奥行き×高さ) |
2,000 × 1,200 × 1,600mm |
2,000 × 1,200 × 1,600mm |
2,540 × 1,810 × 1,200mm |
3,225 × 2,131 × 1,200mm |
3,225 × 2,131 × 1,200mm |
重量 | 650kg | 650kg | 990kg | 1,760kg | 1,760kg |
*本体以外にデブリスリムーバブルシステム(UDRC)あり。
カタログダウンロード
よくあるご質問
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- DITR4401フィルムの特長はなんですか?
- DITR4401マットフィルム感光膜の主材料はニトロセルロースで、画像は染料で出来ています。従来の銀塩製版フィルムは、感光膜面の主材料はゼラチン、画像は銀で出来ていますので、それとは表面の物性や耐薬品性が異なります。
DITR4401はレーザーが照射された部分が瞬間的に高熱になり、膜面が剥がれる(ごく小さい粒や気体になる)ことで現像処理無しで画像がつくられます。細いシャープなビームのレーザー光で露光され、感光膜内での散乱が少なく、解像度が高くシャープな画像になります。
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- 取り扱いで注意することはありますか?
- 感光膜に使用されているニトロセルロースは、従来の銀塩フィルムのゼラチンに比べると柔らかく、表面が擦られた場合、キズが付きやすいものです。また、ニトロセルロースは溶剤に溶けやすい性質があります。従来の銀塩フィルム用フィルムクリーナーは、ニトロセルロースを溶かす溶剤成分を含むものがほとんどで、使用出来ない場合が多くあります。
事前にサンプルフィルムでお試しいただくことをお薦めしております。
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